Up 6.5.1 文生成システム  


 述語論理の土台となる文生成システムG=(NV,TV,P,SEN) を,以下のように変更する:
  1. NVに
      REL(註1): 関係生成に関する
      FUN(註2): 関数生成に関する
    を追加する。

  2. TVに,記号
      〈,〉
    を追加する。

  3. Pに,
      SEN → (SEN)[TRM]
      SEN → REL
      REL → (SEN)[]
      TRM → (TRM)[TRM]
      TRM → FUN
      FUN → (TRM)[]

    を追加する。
 このとき,
    (1) 変項x1,・・・・,xn
    (2) t1=・・・・=tn=ε
    (3) 式φ,項τ
に対し,
<xn>(・・・・(<x1>(φ)[t1])・・・・)[tn]
<xn>(・・・・(<x1>(τ)[t1])・・・・)[tn]

は,それぞれ式と項であるが,この形(註3)の式,項を,それぞれ“関係",“関数”と呼ぶ。

 xi はこの関係および関数の変数であると言う。

 変数の個数がkである関係,関数を,それぞれ,k項関係,k変数関数と呼ぶ。



(註1) REL は,“RELation"。

(註2) FUN は,“FUNction"。

(註3) ここでは,通常の表記の‘f(x)’を <x>(f)[] に改め,f(x) のxにtを代入した‘f(t)’を <x>(f)[t] に改めている。式の生成規則を簡単にするために,このような形を敢えて選ぶことにする。