自然数論Tは,以下のように定義される文生成システムG=(NV,TV,P,SEN) を土台とする。
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NVは,§6.4で導入した“拡張された述語論理”──以下,単に“述語論理”と呼ぶ──のNVに
NUM : 数項生成に関する
NVR : 数変項記号生成に関する
を追加したもの。
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TVは,述語論理のTVに
′: 1変数関数記号
1 : 原初数定項記号
n: 原初数変項記号
を追加したもの。
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Pは,述語論理のPに
TRM | → | NUM
| TVR | → | NVR
| NUM | → | NUM′
| NUM | → | NVR
| NUM | → | 1
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NVR | → | NVR1
| NVR | → | n
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を追加したもの(註)。
(註) この定義によって,式,項,変項,数項,数変項,がつぎのように定義されたことになる。
式は,数項の等式である。
項は,数項である。
変項は,数変項である;
数項は,
(1) 数変項は数項である;
(2) 原初数定項記号1は数項である;
(3) 数項に ′を付け加えたものは,数項である;
(4) 上の(1)-(3)の適用で生成されるもののみが,数項である.
数変項は,
(1) 原初数変項記号nは数変項である。
(2) 数変項に 1 を付け加えたものは,数変項である;
(3) 上の(1),(2)の適用で生成されるもののみが,数変項である.
特に,
1 | , | 1′ | , | 1″ | , | ・・・・
| n | , | n′ | , | n″ | , | ・・・・
| n1 | , | n1′ | , | n1″ | , | ・・・・
| n11 | , | n11′ | , | n11″ | , | ・・・・
| ・・・・
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が数項の全体,かつ項全体をなす。
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