Up 他の生き物との付き合い 作成: 2024-02-17
更新: 2024-02-17


    生活には,他の生き物と付き合いが含まれる。

    ひとは「他の生き物と付き合い」の概念を持たない。
    よっていつも,人間中心・人間本位である。

    人と他の生き物は,適切な距離をとって共生することになる。
    その適切な距離は,付き合いから出来上がる。
    ひとはこれを知らないので,他の生き物との出遭いを「ニアミス」の格好にするばかりなのである。


    他の生き物は,こちらの存在を認識している。
    一方ひとは,他の生き物を「相手」として認識しない。
    「個」として認識しない。
    いつも,不特定にしたままである。

    他の生き物は,自分を「相手」として対応してくる者には,適当な距離をとろうとする。
    逆に,自分を「相手」としない者には,「相手の目を盗む・隙を狙う」を行動する。


    ひとは,他の生き物の賢さがわかっていない。
    人間と他の生き物は,互いに相手の気心を知る関係になれるのである。
    そして,「適切な距離」は「互いに相手の気心を知る」から出来上がる。

    ひとは「適切な距離」を唱え,それより近づいてくる他の生き物を駆除の対象にする。
    他の生き物は,「適切な距離」を知らないので,駆除される。
    知らないわけである。
    人間が自分たちの中で勝手に決め,そして他の生き物に伝えることをしていないのだから。


    ここでも問題は, 「専門家」である。
    「専門家」の問題は,自分が何もわかっていないことをわかっていないことである。
    そして,ひとに荒唐無稽を指導する。