Up 「エントロピー」は孤立系の概念 作成: 2017-07-03
更新: 2017-07-03


    「エントロピー」は,孤立系の概念である。
    エントロピー増大則」は,孤立系の法則である。

      孤立系では,系の<誕生>は,<エントロピーゼロから開始>である。
      系の<生きる>は,<向エントロピー増大のエネルギーシフトを,その都度行う>である。
      系の<死>は,<エントロピーのこれ以上の増大は,かなわない>である。
      「エネルギー&エントロピー」

    熱力学/統計力学のテクストの著者は,孤立系から外部 surrounding の導入 (特に「熱浴」) に論を進めるところで,「エントロピー」の捉えがたいてい怪しくなる。 実際,孤立系のときのエントロピーを引き摺るのである。

    系Xを系X′ に包含させるとき,Xのエントロピーの話は実際上そこで(しま)いである。──Xのエントロピーを延長するような論は立たない。
    どういうことか。
    「熱浴」がこの場合になるが,「X′ からXを引いた X′ ーX のエントロピーは不問」がこのときのふつうの設定になるからである。
    この設定では,「Xのエントロピー」の話は延長のしようがない。 ──延長すれば,その論は間違いとなる。