Up 「熱の移動」 作成: 2017-07-01
更新: 2017-07-01


    温度の違う二つの系が接触すると,温度の高い方は温度を下げ,温度の低い方は温度を上げるというふうに,同じ温度の実現に向かう。
    これは,二つの系を合わせて一つの系に見たときの,「エントロピー増大則の実現」になる。

    この現象をひとは「熱の移動」ととらえる。
    さらにここから,「熱」を主題化する (「熱学」)。

    「熱」「熱の移動」は,分子・原子レベルを「ミクロ」としたときの,マクロ的表現ということになる。
    「熱の移動」を分子・原子レベルで説明 (解釈) すると,つぎのようになる:
    1. 温度の違う水と水の接触だと,「両方の水分子が混ざる」の話になる。( 「混ざる」)
      温度の高いと低いの違いは,分子の運動量 (平均) の違いである。
      この運動量 (平均) の違う分子が最終的に均質に混ざることが,一つの温度の実現になる。
    2. 温度の違う水と鉄の接触だと,「仕事と運動量の変化」の話になる。
      水の分子は運動する分子であり,仕事をする。
      鉄の分子 (原子) は振動する分子であり,仕事をする。
      水分子と鉄分子の間,水分子同士間,そして鉄分子同士間で,「仕事と運動量の変化」が起こる。
      そしてこの「仕事と運動量の変化」により,系全体として一つの温度の実現に向かう。