Up 種 : 要旨 作成: 2017-07-02
更新: 2017-07-02


    ひとが対象化する系は,対象化に値する系である。
    「値する」の要件の一つに,存在の持続がある。

    系は,「エントロピー増大則」に従う。
    そしてこの意味は,「系は,何もなされなかったら,不活性に至る」である。
    系にとって「不活性」とは<死>のことである。

    したがって,「存在が持続する系」は,背理である。
    実際,「存在の持続」は見掛けであり,実際に起こっていることは「系の更新」である。


    「系の更新」には,いろいろなタイプがある。
    「新陳代謝」「世代交代」は,その代表的なものである。

    「新陳代謝」「世代交代」のことばは,生物でない系に対しても使える。
    この場合,系およびその系を取り巻く系のダイナミクスが,「新陳代謝」「世代交代」の趣きを与えることになる。