Up 非個 作成: 2026-05-07
更新: 2026-05-07

生物植物非個

    植物と動物の違いは,動物は「移動」するということ。

    移動するものである動物は,「個」が存在の単位。
    また,移動は中央制御によって可能になるものであるから,動物には中央制御を担う器官としての「脳」がある。
    かくして,動物の属性である「移動」 「個」 「脳」 は,同時の契機である。

    植物は,この動物の逆になる。
    「移動が無い」 「個が無い」 「脳が無い」 が同時の契機になる存在である。


    植物の「移動が無い」 「脳が無い」 は,ひとが自明とするところ。
    「個が無い (非個)」 は,改めて押さえておくのがよいかも知れない。

    植物は, 「個」を画定することができない。
    根のところで繋がっている「蘖(ひこばえ)」 ,地下茎で繋がっている 「ジェネット genet」 は,植物のふつうの形であり,そして株分けできる。

     註: アメリカ ユタ州 Fremont River Ranger の "Pando" は,カロリナポプラのコロニーだが,それは1つの雄株の地下茎から 40,000 本の幹が発し,サイズが 43.6 ha,重量が 6,000トン!


    実際,「個」 は,生物の形として一般的でも基本的でもない。
    生物は,「遺伝子をつなぐ」が存在理由である。
    「遺伝子をつなぐ」を実現するものになっていれば,形態は何でもよいのである。