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「数は量の比」の世代忘却
学校数学が (「数は量の比」ではなく)「数は量の抽象」の方を択り,これを専らにするようになってから,ほぼ半世紀が経った。
「数は量の抽象」が専らになったところから教員・学生を始める者には,「数は量の抽象」がすべてになる。 こうして「数は量の比」は,世代的に忘却される。
「数は量の抽象」を所与にした者は,これを数学にする。
一方,数学は「数は量の比」の方にある。
「数は量の比」の世代忘却は,学校数学が数学を知らずに過ごしているという状態である。
世代的に忘却された「数は量の比」は,思い起こされる必要がある。