Up ディジタル教材と黒板の相性の悪さ 作成: 2009-01-10
更新: 2009-01-10


    ディジタル教材として作成されるもののは,スクリーンないしビデオモニタにディスプレイされる画像である。 この画像を,画像作成ツールソフトを使って作成する。

    従来の教材でディスプレイ型のものは,図やテクストを大型サイズの紙に書いて黒板や壁に貼るというものである。
    ディジタル教材は,いろいろな利点があるにしても,この従来型ディスプレイ教材に代わるものにはならない。 それは,「ディジタル教材の画像はスクリーンやビデオモニタに表示され,黒板や壁に表示されるものではない」という至極単純な理由による。

    このようなディジタル教材は,黒板と相性の悪いものになる:

      スクリーンを使ったディスプレイは,黒板ときわめて相性が悪い。
      ビデオモニタを使ったディスプレイは,黒板と行ったり来たりがラクになるが,画面が小さく,一斉授業には向かない。

    ディジタル教材が黒板と相性が悪いということで「黒板の駆逐」を考えるのは,本末転倒である ( 黒板の意味)。 即ち,ディジタル教材の方で折り合いを考えねばならない。