関数f:x├─→ 10x (x∈ )
は,つぎの条件を満たす:
実際,わたしたちは「桁数計算」でこれを常用しているわけである。
ここで,この条件を逆用して「桁数」の拡張を考えることにする。
すなわち,この条件を満たす関数 (ただし,恒等的に0でないもの) f: → を,「10x」の形に倣って,「ax」と書く:
ここで a は f(1) である:
関数f: x├─→ ax を,「指数関数」と呼ぶ。
「指数」は,「桁数」を拡張した概念である。
「f(x + y) = f(x) × f(y) で特徴づけられる関数」の言い方をするとき,+,× の組み合わせにより,つぎの4通りの「f(x ○y) = f(x) □ f(y) で特徴づけられる関数」が考えられてくる:
- 「f(x + y) = f(x) + f(y) で特徴づけられる関数」
- 「f(x + y) = f(x) × f(y) で特徴づけられる関数」
- 「f(x × y) = f(x) + f(y) で特徴づけられる関数」
- 「f(x × y) = f(x) × f(y) で特徴づけられる関数」
Aは,線形関数である。
Bは,指数関数である。
Cは,対数関数である:x├─→ logax
実際,loga(x × y) = logax + logay
Dは,冪乗関数である:x├─→ xa
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