Up
「e
iπ
= −1」
作成: 2020-03-27
更新: 2020-03-27
式「
e
ix
= cos x + i sin x
」から,つぎの式が導かれる:
e
iπ
= −1
複素数と指数関数の意味を知らない者の目には,この式はすごく神秘的に映る。
e, i, π, −1 がこんなにシンプルに結びつくことに,驚かされるわけである。
実際は,この式の言っていることはごく単純で,
「平面ベクトルのπラジアン (180度) 回転は,
向きの逆転と同じ」
である。
式「e
iπ
= −1」に見るべきは,「e
ix
」の定義の妙──この定義に至るまでの<対象構造化>の妙──である。