Up 1次関数のグラフ  


    いま,つぎの問題を考える:
      直線上の等速運動の「時刻と位置の対応グラフ」を作成せよ。

    作業は,つぎの順序で進む:

    1. 時刻の表現
      1. 時刻の基準O時刻 を定め,時刻を「O時刻 から時間」の形式で表す。
      2. 時間の単位時間 を定め,時間を「時間 の数n倍」で表す。
      3. 以上まとめて,時刻が「O時刻 から時間 の数n倍」で表される。
      4. これの表記として,「O時刻 (時間 × n) 」を用いる。

    2. 位置の表現
      1. 位置の基準O位置 を定め,位置を「O位置 から距離」の形式で表す。
      2. 距離の単位距離 を定め,距離を「距離 の数n倍」で表す。
      3. 以上まとめて,位置が「O位置 から距離 の数n倍」で表される。
      4. これの表記として,「O位置 (距離 × n) 」を用いる。

    3. 時刻と位置の初期対応を定める
        時刻「O時刻 (時間 × p) 」に位置「O位置 (距離 × q) 」が対応すると定める。

    4. 速さを定める
        時間距離 × a が対応すると定める。

    5. 時刻と位置の対応の式を求める
      1. 時刻「O時刻 (時間 × x) 」に対応する位置「O位置 (距離 × y) 」を求める。
      2. 時刻 (時間 × p) からの経過時間は,時間 × (x−p)
      3. 速さは, 時間距離 × a が対応する比例関係。
        よって,経過時間 時間 × (xーp) には,移動距離 (距離 × a) × (xーp) が対応する。
        さらに,
          (距離 × a) × (xーp) = 距離 × (a× (xーp) )
      4. 位置 O位置 (距離 × q) から 距離 距離 × (a× (xーp) ) の位置は,
          位置 ( (距離 × q) (距離 × (a× (xーp) ) )
        さらに,
          (距離 × q) ) (距離 × (a× (xーp) )
          距離 × (q + a× (xーp) )
      5. よって,y = q + a × (xーp) である。

    6. この式のグラフを書く