4.1.6 Nの要素間の除法を可能にする拡張



 Nの拡張NR においては,任意のm,n∈N⊂NR ──但し,Nが零元0をもつときはm≠0──に対し,m×x=nとなるxが存在し,実際x=n/mである(註)

 いま,Nにおいてm×p=nとなるpをnm(“n÷m")で表わすとしよう。nmは常には定義されない。しかし定義されるときには,NのNR への埋め込みにおいて,NR の要素n/mと一致する:

m=n/m

 以上の意味で,NのNR への拡張に対しては,“Nの要素同士の除法を可能にする拡張”という見方が立つ。



(註) 定義より,