5.7 四元数



 体上の4次元の多元体(四元体)として,四元数の系が得られる。

 体上の2次元の多元体(二元体)である複素数の系は,四元数の系に埋め込まれる。また,体上の有限次の多元体は,自身,そしてに限られる。

 四元数への言及は,複素数を“次元の多元体”という形で相対化する意義をもつ。また,“〈数の系〉の資格”の主題に関しては,“乗法が可換な数の系”を相対化する──“乗法の可換性は〈数の系〉の絶対条件ではない”──意義をもつ。