6.8 量(形式)の現定式化の妥当性



 量形式を数形式 (N,+,×) に対する ((N,+),(N,+,×),×) と規定し,位の系の形式を(N,((N,+),(N,+,×),×),+)と規定するのは,《生活実践の中の“量”や“位”の諸カテゴリーがこの定式化で以って十分捉えられる》という認識──現時点での認識──による。これはもちろん論点である。量/位形式の定式化の課題はつねに開いている。