Up | 「文字式」に対する初歩的誤解 |
実際,数学の「式」は,対象・関係の表現である。 表現の要点は, 「いつもこうでなければならない」というものではない。 ところが,学校数学では,「文字式」に対するつぎの考え方が定着している:
教師は,正しいことの指導だと思って,自分のこの認識・感覚を生徒に植え付ける。 「文字式」をこのように考えるのは,間違いである。 間違いであることを簡単に納得するには,コンピュータ・プログラムを考えるとよい。 ──コンピュータ・プログラムは,文字式使用の最も実際的な形であり,したがって最も洗練された形である。 コンピュータ・プログラムでは,つぎのようになる: たとえば「y=ax」は,コンピュータ・プログラムなら「y= HireiTeisu * x」のようになる。 ──さらに,代替記号・変項記号に日本語も使ってよいプログラム言語なら,「y= 比例定数 * x」と書いてもよいわけだ。 |