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「数は量の抽象」の文化人類学的論考の余地
「数は量の抽象」は,きわめて混沌とした論である。
混沌は,「複雑」に錯覚されやすく,「複雑」は「緻密」とか「知的程度が高い」に錯覚されやすい。 しかし,「数は量の抽象」の混沌は,あくまでも混沌である。
そしてこの混沌は,「数は量の抽象」の独自の世界観に因っている。
この世界観を共有しない者が「数は量の抽象」を論考する場合,つぎの2つの形がある:
「数は量の抽象」を,数学 (「数は量の比」) と対比する。
「数は量の抽象」の世界観・文化を論考する。
A は,「それは数学ではない」で終わりになる論である。
B は,「数は量の抽象」に文化人類学的な学術的理解を寄せる論である。