- 《数は,「数の構成」の数》
寺尾の「数」は,藤沢の「数」──《数は,「数の構成」の数》──である。
『算術教科書 上巻』, 1899.
p.110.
分数とは整数を整数にて割りたるものなり。
或は分数は其分母だけ倍すれば分子だけになる数なり。
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- 「数は量にあらず」
『数ノ概念』, 1899.
序
‥‥‥
数の概念の発生は量の概念に起因するものなること明白なり。
量とは具象的物体に附せられたる属性なり。
数は然らず。
量は数に依りて精密に表現せらる。
然れども量は数にあらず。
数は量にあらず。
例えば直線は量を有し,名づけて長さと云う。
然れども直線は数を有せず。
但其長さは数に依りて精密に表現せらる。
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- 参考文献
- 林鶴一
- 『算術教科書』, 金港堂.
国立国会図書館デジタルコレクション
上巻, 1899 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/826833
下巻, 1900 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/826834
- 『幾何学教科書 : 中等教育. 立体之部』, 開成館, 1913.
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/986007
- 『幾何学教科書 : 中等教育. 平面之部』, 東京開成館, 1922.
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/986009
- 『数ノ概念』, 大倉書店, 1911. (柴山本弥との共著)
国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/826503
- 参考ウェブサイト
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