Up 独善に対する科学の方法 作成: 2007-10-03
更新: 2007-10-05


    「独善的」の内容は,「正しい -対- 正しくない」の対立図式が立てられることである。
    「正しい -対- 正しくない」の対立図式を退けるものは,科学である。

    科学は「正しい・正しくない」をどのように扱うか?

    政策で「国論が2分」ということがある。
    これは,「一方が正しく,他方が正しくない」ということだろうか? 「政策が通っても通らなくても大差ない」ということだろうか?
    そうではなくて,これは「政策の功罪が相半ば」を意味している。 「功罪相半ば」が「国論の2分」という形に表れるわけだ。

    このように,「正しさ」をめぐる対立は,科学的立場ではつぎのように解釈される:

    1. 「正しさ」をめぐって対立する A と B では,問題を捉える仕方が違っている。
    2. つぎのような理論を求めることが,科学のやり方である:
        A と B の両方を,この理論の中に位置づけることができる。