Up <数は量の比>は数学  


    考え方に「真実の正しいとらえ・真実の正しくないとらえ」の区別を立てる考え方を,イデオロギーと謂う。
    <数は量の抽象>は,唯物論を立場とする。 唯物論は,観念論を正しくないとするイデオロギーである。
    <数は量の抽象>は,<数は量の比>を真実の正しくないとらえとして退け,自らを真実の正しいとらえとして立てる。 <数は量の抽象>は,イデオロギーである。

    <数は量の比>は,<数は量の抽象>から正しくないとされる考え方である。
    ところで,一つのイデオロギーによって正しくないとされる考え方は,このイデオロギーに対立するものになるという理由で,また一つのイデオロギーであるのか?

    <数は量の比>は,イデオロギーではない。
    すなわち,「真実の正しいとらえ・真実の正しくないとらえ」という考え方をもっていない。

    考え方には,「真実の正しいとらえ・真実の正しくないとらえ」の考え方をとらない/退けるタイプのものが,もう一方にある。 「約束事 (ルール)」という考え方である。
    数学の考え方は,これである。
    数学は,「約束事 (ルール)」の体系化を学として行う。 この意味で,数学は「規範学」である。
    そして,<数は量の比>は数学である。