Up 数は「量の比」であり,「量の抽象」ではない  


    2量の比を表現する数は,「もとにする量のどれだけ」という形の量表現に使われるものになる。このときの「どれだけ」のところに数がくる。

    「量aに対する量bの比はn」は「bはaのn倍」に転じる。
    「割合」「比」「倍」は,同じことの異なる言い回しであり,これの表現が数である。

    「割合論争」に引き寄せて言えば,数は「比」の意味の「割合」であり,「割合」以外ではない。