Up 革命の構想 作成: 2011-09-12
更新: 2011-09-12


    既存の<観念論の数学>を倒し<唯物論の数学>を新しく建てる構想は,「数」に対してはつぎのものになった。

      先ず,自然数を<唯物論の自然数>にしなければならない。
      既存の自然数は,ペアノの公理の形で規定されるところの「系列」の各項というものである。 しかし自然数は<物の個数>の抽象に決まっているではないか。 <物の個数>の抽象としての自然数の論をつくらねばならない。

      このとき使えるのが,カントールの「集合」である。
      実際,「集合」は物の集まりだ。 そして,「集合の基数」は物の個数だ。

      しかも,カントールは,既存の自然数を保守する権威であったクロネッカーにいびられ,神経をおかしくしてしまった<権力に抑圧される者>ではないか。 そして,学校数学は,このクロネッカーに師事した藤沢利喜太郎による「数え主義」に支配されてきた。 既存の自然数を打倒することと権力打倒が,ぴったり符合しているのである。

      見通しはだいじょうぶ。 つぎは作業するのみ。
      そして自然数が済んだら,その調子で分数,正負の数,実数,‥‥ とうまく進んでいくはずだ。