Up 要 約 作成: 2012-03-18
更新: 2012-04-10


    分数・小数のかけ算・わり算指導は,今日「数直線」を用いるやり方に固まっていく観がある。
    しかし,この内容は,
      (1) 内包される数学の過剰と
      (2) <数は量の抽象>の立場からの数学の非在
    が合わさるものになっていて,明証的でない。

    そこで,<できる・わかる>を明証への到達のことにしている者は,<できない・わからない>者になってしまう。
    生徒・教師が<できない・わからない>を誤って判断しないよう,「数直線でかけ算・わり算」の非明証性の構造を共通理解のものにする必要がある。

    非明証性の構造は,内包される数学ないし非数学を同定し,これを数学の明証的な形と対比することで,示される。
    本論考は,これを行う。