Up 振り返り・まとめ 作成: 2013-08-01
更新: 2013-08-02


    単元は「導入」で始まり,授業は「導入」で始まる。
    そして,単元は「振り返り・まとめ」で終わり,授業は「振り返り・まとめ」で終わる。
    このアタリマエのことを,きちんと行う。

      これを日頃行っていないとすれば,それは,行えないためである。
      行っていない者は,「行わなくていいから行っていない」「行いたくないから行っていない」というふうに自分自身を合理化する。 繰り返すが,行っていないのは,行えないためである。
      実際,「導入」は,主題の構成を示すステージである。 「振り返り・まとめ」は,主題の構成を押さえるステージである。 これらは主題を理解できていて行えるものであるから,逆に,主題を理解していないうちは行えないわけである。

    「面積」の「振り返り・まとめ」で行うこと,それは,《「量」の理論はこういう構成になる》を押さえることである。 これを,小学生レベルの表現にして,行うわけである。

    ○ シナリオ
    T: この度は,「面積」という量を学習した。
    量は,「長さ」「重さ」「かさ」「時間」と「面積」の5つになった。

    T: 「面積」では,これ以前にやった量と同じことをやっている。
    P: 大きさを表す/測る──単位を決めて,「単位がいくつ」に
    大きさの比較──測定値の数の大小比較で,できる
    大きさの和──測定値の数の和で,求められる
    共通の単位──公の単位
    T: 「長方形の面積計算」だけが,特別な内容になっている。
    これを除けば,前にやったことの繰り返し。
    「同じことの繰り返し」をとらえることが,量の勉強では大事。

    T: 算数でこの後登場する量は,「体積」,「角の大きさ」そして「速さ」。
    なお「体積」をやったら,「かさ」は「体積」と同じことになる。


    ○ 主題の世界 (鳥瞰図)

    ○ 主題のストーリー
どんな量?
  ↓
大きさを表す/測る──単位を決めて,「単位がいくつ」に
  ↓
大きさ比較──測定値の数の大小比較で,できる
  ↓
大きさの和──測定値の数の和で,求められる
  ↓
共通の単位──公の単位
   
その他:長方形の面積計算

強調点:「その他」以外は,量一般のストーリー