Up 唯物論イデオロギーによる「数学の革命」の企て 作成: 2011-09-15
更新: 2011-09-15


    学校数学の「数」は,<数は量の抽象>の立場で教えるようになっている。
    数学では,<数は量の比>が数と量の関係になる。

    なぜ,学校数学は<数は量の抽象>なのか?
    かつて,<数は量の比>と<数は量の抽象>の間の論争があり,学校数学は<数は量の抽象>を択った。 これがいまに続く。

    <数は量の抽象>のもとは,唯物論のイデオロギーである。
    戦後,社会主義運動が盛んになる。 この運動の中に学校教育を社会主義の教育に改めようとする運動があり,学校数学ではこれは「数学を唯物論で建て直す」という形をとった:
      既存の数学は,観念論の数学である。
    観念論は,ブルジョアジーがプロレタリアートを支配・搾取する装置の一つであり,自らを解放しようとするプロレタリアートが唯物論で武装して倒していくべきものである。
    そして,「数学を唯物論で建て直す」が<数は量の抽象>になった。


      革命思想としての「数は量の抽象」
     『数学は「数は量の比」, 学校数学は「数は量の抽象」
       ── 学校数学はなぜ「数は量の抽象」を択ったのか?』