Up 学校数学が現すモンスター 作成: 2010-03-23
更新: 2010-03-23


    「モンスター」の意味は,「規範を逸脱した行動」ないし「規範を逸脱した行動をする者」である。 「モンスター」は,規範に依存する。
    特に,「規範Aに対するモンスター」が,「モンスター」を主題化する形である。

    学校数学は,いろいろなタイプの規範を要素にしている。 理屈としては,それらの規範の各々に対し「モンスター」の概念を立てることができる。
    ただし主要なものは,つぎの2タイプのモンスターである:

      A. 数学の方法論からの逸脱
      B. 学校での行儀からの逸脱

    「A. 数学の方法論からの逸脱」には,つぎの2通り──および両方の合わさった場合──がある:

      A1. 数学を勉強していないので,数学の方法論を知らない。
      A2. 数学を勉強しようとしないので,数学の方法論を知らないままになる。

    そして,「A2. 数学を勉強しようとしない」には,つぎの2通り──および両方の合わさった場合──がある:

      A2-1. 数学の勉強が嫌い・苦手。
      A2-2. ある思想が語る「数学」で,すべて足りていると考える。

    A2-1 は未熟タイプのモンスターであり,学生や数学アマチュアがこれになる。
    A2-2 は確信タイプのモンスターであり,現職教員に多く見られるタイプである。