Up 文化人類学・歴史学 作成: 2014-12-02
更新: 2014-12-02


    「自分」は,「生物のいろいろ」まで視角を拡げることで,相対化される。
    また,相対化は,「人の生活様式のいろいろ」の捉えでも得られる。
    「人の生活様式のいろいろ」の知見を与えてくれるものに,文化人類学・歴史学がある。

    この相対化では,思考の仕方の相対化が,内容に入ってくる。
    数学教育学を行う者は,思考法の相対性を考えておかないと,特に学校数学の内容の捉えにおいて,ひどい間違いをやってしまうことになる。
    「アタリマエ」と思っているものは,アタリマエではない。
    「たやすい」と思っているものは,実は学習プロセスのずっと後にくるものだったりする。

    これがわかるためには,自分の圏から出て行かねばならない。
    そして,文化人類学・歴史学が,これの方法になるというわけである。