Up ダイナミクスの観取 作成: 2014-12-13
更新: 2014-12-13


    学校数学は,一つの大きな系である。
    この系は,運動する系である。

    運動は,パターンを現す。
    パターンの存在は,ダイナミクス (力学) の存在を示唆する。

    数学教育学専門であることは,このダイナミクスの観取を含む。

    ダイナミクスの観取の方法は,一つに,直接的経験である。
    しかしこの方法は,ダイナミクスを自分の経験時間スパンで切り取っていることになる。
    ダイナミクスが例えば周期運動であって,そして周期がこの時間スパンを超える場合,直接的経験はダイナミクスを捉えられないことになる。

    そこで,直接的経験に依らない方法が求められてくる。
    その方法は,歴史研究ということになる。
    過去の資料から,ダイナミクスを読み取る。


    直接的経験ないし歴史研究から観取されてくるダイナミクスの例:
    • 学校数学は,「数学を」(「基礎基本」) と「数学で」(「生活単元」) の間の振り子運動を現す。
      振り子が一方の側にある期間は,およそ10年である。
    • 学校数学は,「数学的○○」(数学的考え方 → 数学的問題解決 → 数学的テラシー) の拍動運動を現す。
      これは,およそ20年周期である。