Up はじめに 作成: 2017-08-24
更新: 2017-09-02


    「数学教育学」は,「学」として見劣りがする。
    見劣りは,「数学教育学者」自身認めるところである。
    日本数学教育学会は「法人」格を「公益社団法人」と登録しており,学会がふつう「一般社団法人」と登録するのとは違っている。 これは, 「数学教育学」の「学」としての弱体が根本の理由である。

    「数学教育学」の学としての弱体は,自閉することで見えなくなる。
    弱体は見たくないものであるから,「数学教育学者」は自閉する。
    自閉のなかで,「研究」は研究の(てい)をなさなくなり,学の体をなさなくなる。
    自閉は,研究・学の体をなさないことを自ら許すようになるからである。

    「数学教育学」に入ってくる者にとって,これが「数学教育学」の所与になる。
    自閉は,ポジティブフィードバック・ループになる。
    自閉は自閉を強くするのみである。

    そこで,本テクストを以て,ネガティブ・フィードバックを試してみることにした。

    体裁を,「数学教育学者」へのネガティブ・フィードバックとした。
    タイトルを『数学教育学者とは何か?』にして,《これだから「数学教育学者」はだめなんだ》という内容を,それぞれの章に配置した。
    このスタイルがわかりやすかろうと考えたからである。
    ただし,章の標題は婉曲な言い回しに変えている──《数学教育学者たらんとする者は,落とし穴を知っている》というふうに。