Up ヒント:等速運動の場合 作成: 2010-10-25
更新: 2010-10-25


    <時間─距離>と<時間─速さ>の一方から他方を導く方法は,いったい考えられるものなのか?



    ヒントは,「等速運動の場合」である。
    等速運動であれば,小学算数の比例関係の問題になる。 実際,小学6年生はつぎのことができる:
    • 速さが一定のときの経過時間に対する移動距離を求める。
    • 経過時間と移動距離が比例しているときの速さを求める。

    そしてこのときの<時間─距離>と<時間─速さ>のグラフの対応は,つぎのようになる:



    さて,これがどんなヒントになるのか?




    註:「等速」の<時間─距離>グラフが直線になるのはどうして?

      グラフ上の任意の3点P0, P1, P2 が,直線上に並ぶことを示す。
      この3点に対しつぎの数値Δt1, Δt2, Δd1, Δd2 を考える:


      「等速」なので,Δt1:Δt2 =Δd1:Δd2
      これは,図の二つの三角形が相似(あるいは,直線P01 と直線P02 の傾きが同じ) ということ。
      特に,3点P0, P1, P2 は直線上に並ぶ。