Up 「方程式」が学習対象になる理由  


  • 対象を数値に表現することで,対象の処理が「容易になる」,あるいは「はじめて可能になる」場合が数多くあります。

  • 「対象の数値表現」という問題に際して,対象を表現する数値が実際に何であるか即座にわからなくても,その数値(「未知数」)の満たす条件の記述が可能な場合があります。

    • この条件は,「未知数」の満たす関係式──等式,不等式──として記述されます。
      「未知数」は文字(文字列)で表現されます。
    • また,等式は「(その文字に関する)方程式」と呼ばれ,不等式はそのまま「(その文字に関する)不等式」と呼ばれます。

  • そして,「未知数」の条件を方程式あるいは不等式に表現することで,ときには,計算処理(式の論理的変形)によって「未知数」の値をもとめるという方法が立つようになります。

    実際,学校数学では,このような例を「方程式・不等式」の表題のもとで指導しているわけです。