- 言語としての数学の文は,対象の間の関係を言明する文,すなわち「関係式」に限ります。
日常言語の「疑問文」とか「感嘆文」に相当するものは,数学にはありません。
- 文(関係式)は文生成規則で定義されます。
例えば,=,2,3を素材としてそれぞれ一回使うとき,
=23,=32,2=3,3=2,23=,32=
の記号列が得られますが,文生成規則はこのうちの「2=3」,「3=2」の二つを文(関係式)と定め,残りの四つを文(関係式)ではないと定めるものになっています。
- 文生成規則の内容については,ここでは立ち入りませんが,およその感じを示しておきましょう:
例えば,2=3を項と定めるためには,規則につぎのものを含めることになります:
- 2 は数字である。
- 3 は数字である。
- 数字は項である。
- 項x, yに対し,x=yは文である。
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