Up | English 「円」の定義  


  • 「円」の意義は,《任意の回転で,全体がそれ自身に重なる》ような中心をもつ回転対称形 です。
    「際立って均一で整った形」という印象が円に対してもたれる理由を述べるとしたら,上のような言い方になるでしょう。

      「《任意の回転で,全体がそれ自身に重なる》ような中心をもつ回転対称形」は,中心を共有する円(同心円)の合併(ないし,これに中心を加えたもの)に限ります。

  • 特に,「円」を「1点Oから等距離にある点全体」と特徴づけることができます。そしてこの特徴づけの方が,操作・生産の面で都合がよいので,これが「円」の定義に選ばれています。
    すなわち,「円」は,平面の部分集合で,1点Oから等距離にある点全体 と定義されます。

    • Oを,「中心」と呼びます。
    • 円の各点Pに対し,OとPを端点とする線分をこの円の「半径」と呼びます。



  • 円とその内部の合併を,「円板」と定義します。

    • 「円の半径全体の合併」と定義することもできます。