Up 「立方体の切断面」の場合 作成: 2015-02-13
更新: 2015-02-13


    ひとは,特殊を一般より簡単だと思ってしまう。
    「直方体の切断面」の話の場合だと,「立方体の切断面」の方が簡単だと思う。
    実際は,逆である。

    隣り合う3辺の長さを違えた直方体は,いわゆる「タテ・ヨコ・タカサ」の方向をもつ。
    この方向性が,「切断面」を考えるときの手掛かりになる。

    立方体だと,方向性がなくなる。
    「切断面」は,直方体のときより却って考えにくくなる。
    加えて,立方体が直方体よりも含蓄が多いことは,それでなくとも場合分けが複雑になる「切断面」に,余計な主題を引き込むという含蓄がある。

    こういうわけで,「切断面」の主題に「立方体の切断面」から入るのは,愚というべきである。