線型空間Eの2つの基底 {u1, u2}, {v1, v2} を考える。
ベクトルxの {u1, u2} に対する表現が
であるとき,xの {v1, v2} に対する表現はどのようになるか?
u1, u2 の {v1, v2} に対する表現が,つぎのようであるとする:
u1 =
v1
×
a11
+
v2
×
a12
u2 =
v1
×
a21
+
v2
×
a22
|
このとき,
x=
u1
×
n1
+
u2
×
n2
=
(
v1
×
a11
+
v2
×
a12
)
×
n1
+
(
v1
×
a21
+
v2
×
a22
)
×
n2
=
(
(
v1
×
a11
)
×
n1
+
(
v2
×
a12
)
×
n1
)
+
(
(v1
×
a21
)
×
n2
+
(
v2
×
a22
)
×
n2
)
=
(
v1
×
(
a11
×
n1
)
+
v2
×
(
a12
×
n1
)
)
+
(
v1
×
(
a21
×
n2
)
+
v2
×
(
a22
×
n2
)
)
=
v1
×
(
n1
×
a11
+
n2
×
a21
)
+
v2
×
(
n1
×
a12
+
n2
×
a22
)
)
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{u1, u2} から {v1, v2} への基底変換による各ベクトルの表現の変化は,a11, a12, a21, a22 の4つの数で決まることがわかった。
そこで,この基底変換の表現としてつぎの記号法を導入する (「行列」の登場!):
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