Up 先ずは,2次元から 作成: 2015-02-10
更新: 2015-02-10


    「行列式」は,なかなか身につかない。
    カラダに入らない。
    「行列式」がストンとカラダに入るような学習テクストに出遭えればよいのだが,これがけっこう至難である。
    一般次元で「行列式」の定義から始めるようなテクストは最悪のテクストということになるが,この類に出遭う方がふつうである。

    学習は,卑近から始まる。
    一般概念は,卑近の一般化である。
    卑近が,意味である。
    そこで,良質な卑近がもたれていることが,学習の核心になる。

    線型代数の卑近は,1次元,2次元,3次元の「低次元」である。
    ただし,1次元だと,形式が見えてこない。
    2次元になると,形式が見えてくる。
    3次元になると,さらに形式が見えてくるが,その代わり内容が一挙に複雑になり,難しくなる。

    というわけで,「行列式」の2次元版を,「行列式」の学習の第一歩と定める。