Up 循環論法  


    論理を初めて学ぶ者にとって,推論の構造をとらえることは難しい。
    推論規則の主題化は,彼らには荷が重いので,行われない。
    したがって,推論があいまいになるのも,しようがないことである。


    推論の間違いには,つぎの2タイプがある:

    1. 導けないことを導く
    2. 循環論法


    循環論法とは,「成り立つ」ことを示さねばならないものを,理由付けにおいて「成り立つ」ものとして使うことである。

    この循環論法は,論理運用の経験をある程度積んでいない者の場合,ひじょうに意識されにくい。
    また,指摘されても,理解しにくい。

    ただし,循環論法がとらえられるとき,それは「論理」や「推論」がはっきりと意識される機会になる。