「概測」とは,(「単位いくつ」ではなく)「単位だいたいいくつ」の形に量表現して済ます測定のことです。
「単位だいたいいくつ」にすることは,「はした」の処理とは一応区別されます。
「概測」には「はした」の概念は入ってきません。「概測」は,「単位いくつ」の「いくつ」を概数で出す測定のことです。
ただし,《「いくつ」を概数で出す》を,《「単位いくつ分」を新たに単位としてとり,それ未満をはした処理する》と解釈することもできます。例えば,「だいたい 1200m」と言うときには,100mが事実上の単位でそれ未満の長さがはした処理されている,と解釈できるわけです。
概数で出す理由は,それがそのときの有効/実効値になるからです。「きっちりいくつと出すことが不可能」という理由からではありません。