「はした」は,単位のはした──単位の量より小さい量──のことです。より厳密に言うと,「単位」として意識されている量のはしたです。一つの量は,そのときに考えられている単位次第で,はしたになったりならなかったりします。
測定では,はしたの処理がしばしば問題になります。そして,はしたの処理形態は,そのときの有効/実効値の意識によって違ってきます:
- はしたの数値化は不要と判断して,「切り捨て」あるいは「切り上げ」の処置をする。
- はしたに少しは顧慮しておこうということで,「半分からの切り上げ・切り下げ」(「四捨五入」)の処置をする。
- はしたの数値化が必要と判断して,下位の単位を導入し,はしたをいまの単位の分数(小数)倍の形に表現する。