Up 0との商
更新: 2013-06-04


  • 0÷1=0
      「0÷1」は,「1とかけて0になる数」がこれの意味。
      そして「1とかけて0になる数」は,0。

  • 1÷0: 存在しない
      「1÷0」は,「0とかけて1になる数」がこれの意味。
      そして「0とかけて1になる数」は,存在しない。

  • 0÷0: すべての数
      「0÷0」は,「0とかけて0になる数」がこれの意味。
      そして「0とかけて0になる数」は,すべての数。


    1÷0 では「存在が不能」となり,0÷0 では「存在が不定」となる。
    つぎが,「÷0」の問題の要点である:
      《「言える」と「ある」は違う》

    「言える」とは,文法に適っているということである。
    例えば,「白い黒」は,「形容詞+名詞」の文法に則っており,有意味である。 (これに対し,「黒・白い」は無意味。) 一方,「白い黒」は存在しない。

    数学の授業の現場では,「0でわる除法を考えない」という指導をしているところがあるかも知れない。 すなわち,生徒に「÷0」をタブーと理解させる指導である。
    この指導は,教育的方便で行うのでないとしたら,誤りである。