- 0÷1=0
「0÷1」は,「1とかけて0になる数」がこれの意味。
そして「1とかけて0になる数」は,0。
- 1÷0: 存在しない
「1÷0」は,「0とかけて1になる数」がこれの意味。
そして「0とかけて1になる数」は,存在しない。
- 0÷0: すべての数
「0÷0」は,「0とかけて0になる数」がこれの意味。
そして「0とかけて0になる数」は,すべての数。
1÷0 では「存在が不能」となり,0÷0 では「存在が不定」となる。
つぎが,「÷0」の問題の要点である:
「言える」とは,文法に適っているということである。
例えば,「白い黒」は,「形容詞+名詞」の文法に則っており,有意味である。
(これに対し,「黒・白い」は無意味。)
一方,「白い黒」は存在しない。
数学の授業の現場では,「0でわる除法を考えない」という指導をしているところがあるかも知れない。
すなわち,生徒に「÷0」をタブーと理解させる指導である。
この指導は,教育的方便で行うのでないとしたら,誤りである。
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