- 「数」がいろいろあるのには,理由があります。
- 「数」は,「量」処理の道具です。
一般に,わたしたちは「扱うモノに応じて適切な道具を選ぶ」ということをします。
これと同じ意味で,「量」に応じて,それを扱うのに適切な「数」を選ぶ (新たにつくる) ということをします。
これが,「数」がいろいろある理由です。
数が対象とする量
- 異なる「数」の主題化は,異なる「道具性」の主題化です。
- 註
ここで,ちょっと小難しいことを言います。敬遠したいひとは,とばしてけっこうです。
- 数の道具性は量処理ですが,
どの数を選ぶかによって量処理の様式(行儀作法)が異なってくる
というわけです。
- ここで,「量の違いに応じて数が使い分けられる」というように考えるのは,適切でありません。これでは,量がリアルに存在していることになってしまいます。
- 量はフィクションです。そしてリアルから量というフィクションを生み出す過程に,すでに数が介在しています。したがって,本来は,
「自然数,分数,実数,‥‥のいずれの数を通して見るかで, 見える量が違ってくる」
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