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「数」の現象
数の現象には,文脈があります。数が単独で現われてくることはありません。
例えば,自然数であれば,
“僕は,マラソン大会で3等賞になった”
“電線にスズメが3わとまっている”
のような文に現われ,分数や小数であれば,
“あの棒の長さは,この棒の長さの2/3”
“足のサイズは,24.5センチメートルです”
のような文に現われます。
数の現象は,ひとの実践から出てきます:
数が現れている文
対応する実践
このときの数を
特徴づける
言い方
「僕は,マラソン大会で3等賞になった」
順番をつける
「順序値」
「電線にスズメが3わとまっている」
計数(カズを数える)
「計数値」
「あの棒の長さは,この棒の長さの2/3」
「足のサイズは,24.5センチメートルです」
測定
「測定値」
生活で目にする数は,数の
色々な見え方(現象)
です。
色々あるのは,数の
「意味」
では
ありません
。
一つの意味が色々な見え方をする
,というのが事実です。
現象は多種多様ですから,これに振り回されると身がもちません。
逆に,
これらの背後にある一つの意味と現象の論理を理解すれば,「少から多を導く」ようにものごとを捉えられるようになります。