10.3.2 単位の個数の計算



 数計算は,結局,〈の計算である。われわれはこのときの〈個〉を“単位”と呼んでいる。

 “単位”のアイデアは,量計算を個数の計算として行なえるようにすることである。実際,量a,bがそれぞれ“単位がm個",“単位がn個”と表現されていれば,a+bは,単位の(m+n)個分を求めるm+nの数計算で実現される。また,a×nは,単位の(m×n)個分を求めるm×nの数計算で実現される。

 量計算は,このように,単位の個数の計算である。