11.0 イントロ


　ここまでの行論では,“量測定”を専らそれの意義の面から取り上げてきた。量記述の形式は《単位×数》であるが，この形の記述をつくることが量測定の意義である。そしてここまでは，量に対し《単位×数》の表現が得られることを前提してきた。《表現を得る/つくる》という問題を意識的に閑却してきた。

　そこで最後に，表現を得る/つくる実践としての“測定”を主題化しておく。