11.10 測定の論理への意識



 《量の測定》と(その逆の)《測定値からの量の再現》の論理──言い換えると,量の書き方と書かれた量の読み方の論理──は,平生,〈論理〉という形でわれわれの意識に上ってくることはない。

 この論理がわれわれの意識に顕在化してくるのは,つぎのような場合である。即ち,単位/基準を(生活上の便利のために)複数個用意しておき,場合に応じて使い分けていくということが発想されたとき;あるいは,単位/基準の変換を随意的に行なうということが発想されたとき。