11.11.2 記述と実現



 〈量表現〉では,〈記述〉と〈実現〉の二形態を区別することができる。ここで〈実現〉とは,量を何かに現象させること──その現象を捉えることが量を捉えることであるような(註),そういう現象に表わすこと──である。



(註) このような“捉える”には,“見てわかる”のような気分の持たれるものもある。このときひとは,“量の視覚化”といった言い方をしたくなる。