8.4.1 数,量,位のカテゴリー
いま,数の系 (N,+,×) を固定し,これを係数の系とする量の系((Q,+),(N,+,×),×)全体を{Qi|i∈I}とする(註)。
{Qi|i∈I}を対象の全体とし比例関数を射とするカテゴリーが定まる。これをCQ で表わす。また,対象が数の系(N,+,×)のみで,各α∈Nに応ずる倍関数α:
N ─→ N;
ξ ξ×α
を射とするカテゴリーが定まるが,これをCN で表わす。
(N,+,×) を係数の系とする位の系全体も,その間の準同型とともに,カテゴリーをつくる。
(註) あくまでも,“いまの状況において関知している量/位の系全体”の意味である。“量/位の系全体”なるものが超越的に存在しているわけではない。