Up 条件付き確率──乗法定理,独立事象 作成: 2017-08-10
更新: 2017-08-10


    事象A,Bに対し,「事象Bが起こったときに事象Aが起こる確率 P(A|B)」を, |A∩B| / |B| で定義する。

     註 : この定義は,日常語レベルの「事象Bが起こったときに事象Aが起こる確率」を表現したものになっている。

    つぎが成り立つ:
      P(A|B) = P(A∩B) / P(B)
      あるいは,
      P(A∩B) = P(A|B) × P(B) (「乗法定理)

          P(A|B) = |A∩B| / |B|
        = ( |A∩B| / |Ω| ) / ( |B| / |Ω|)
        = P(A∩B) / P(B)


    つぎの二つの条件は同値:
    • P(A|B) = P(A)
    • P(A∩B) = P(A) × P(B)
    この条件が満たされるとき,事象Aは事象Bに対し独立であるという。

     註 : この定義は,日常語レベルの「Aの起こる確率は,Bの起こる・起こらないに依らない」を表現したものになっている。