単位としては，単位長さ四方の正方形 (の面積) が選ばれます。 測ろうとするエリアを単位長さ四方の正方形で敷き詰め，要した正方形の数を求める──これが面積の測定です。 
単位の正方形でぴったり敷き詰められない図形に対しては，面積を変えない変形 (等積変形) をして，正方形が数えられるようにします。 長さ・面積(広さ)・体積(かさ) の概念は，どれもひじょうに原初的です。 「それは何々」というようには説明できません。（他のことばによる言い換えとしての「説明」は，原初的な概念の前で止みます。） したがって，小学算数でのこれらの導入は，教師がけっこう苦労するところです。 また，面積や体積を，計算の素材か何のように受け取り，一つの量と思っていない学生もいます。 彼らに「単位 cm2, cm3 の導入は，辺長が cm の正方形の面積，立方体の体積を単位に採用すること」を言ってやることは，定めし「目から鱗」の効果があります。 |